住み慣れた愛着ある街で、好きなデザインに囲まれて暮らす。たまプラーザ団地のリノベーション物件

取材前。”団地”というと、なんだか古い棟が並ぶ高齢化の進んだ場所…というイメージを持っていましたが、今回の取材でそのイメージは一気に覆りました。1棟1棟がゆったり配され、木漏れ日が心地よいたまプラーザ団地。最近では、子どもの頃に団地に住んでいた方が大人になってからの住まいに再び団地を選ぶケースも増えており、“団地暮らし”も見直されてきています。

取材したのは、そんな団地の一室に住まうMさんご一家。もともと親戚から借りて住んでいた住戸をリノベーションしました。今回はMさんご夫妻にたまプラーザの街の魅力や住まいのこだわりについてお話をお聞きしました。

とにかく便利!&緑も豊富なたまプラーザ団地

Mさんにたまプラーザの街、たまプラーザ団地の魅力についてうかがうと、「緑が多く、高台にあって圧迫感のない景観がひとつ。あとは、子ども服を含め買い物はたまプラーザの駅周辺で一通り揃いますし、公園で遊んだり、お店で食事をしたり、この街で完結するのがいいですね」と奥さま。それに続いて、「たまプラ団地って、横断歩道を渡らずに駅まで行けちゃうんですよ。遊歩道があって、小学校までもつながっています。都市計画の一部で作られただけあって、駅からの導線がしっかりあるのはうれしいですね」と、ご主人も意気揚々と語ってくださいました。

飲食店が充実しているのも魅力だそうで、お気に入りのお店を伺うと、お酒好きだという奥様からまず挙がったのが「リカーショップ イズミヤ」。お店の方が奥様の好みを把握してくださっているほどの常連なのだとか。さらにカジュアルな割烹「ねもと」やベーカリーの「ラ・ベルコリーヌ」「BARIETA」「ベッカライ徳多朗」…と、次々とお店の名前を挙げてくださいました。

「パパ友が仲良くてよく飲みに行くんですけど、飲み屋が多いうえに、歩いて家に帰れるので、つい飲みすぎちゃうんです」と、ご主人は笑います。ちなみにたまプラーザでは、金曜の夜に「たまプラーザ テラス」のフードコートで集まってママ会を楽しむ方も多いのだとか(笑)。

価格面でも捨てがたい団地…!建築家とこだわりのリノベーション

住んでいた団地の住戸をリノベーションすることになったのは、お子さまの誕生がきっかけ。従来の間取りでは住みづらかったため、当初は別の場所に引っ越す予定で、近くにある田園都市建築家の会(以下、田都会)に相談しました。Mさんは学生時代に建築を学んでいたこともあり、建築家と家づくり、というのは当初から選択肢のひとつとして考えていたのだそう。

しかし、田都会の方と一緒にいざ物件を探し始めると、たまプラーザ団地のように、駅周辺に近い&緑豊か&価格がそこまで高くない物件はなかなか見つからず…。物件探しに難航する中、奥さまから現在の住まいをリノベーションする案が挙がりました。

リノベーションするにあたって、田都会のディレクターさんに伝えたのは、“ナチュラルなテイスト”や“木の感じ”、ベージュ、白、グレーといったMさんたちの好み。それらのキーワードから「こぢこぢ一級建築士事務所」の小嶋良一さんを紹介してもらい、一緒にリノベーションを進めていくことになりました。

Before(リノベーション前)

After(リノベーション後)

団地ならではの構造を活かしつつ、開放感ある空間へ

取材時、お部屋にお邪魔すると「たまプラーザならではの緑に囲まれているのを感じられるように」と、ご夫妻が小嶋さんに依頼した通り、窓から団地の鮮やかな緑がパッと目に飛び込んできました。もとから窓にある古いサッシは、団地の共有部分で取り替えは不可という制限があったそうですが、それをうまくカバーするべく設けたのが木枠の二重窓。優しい雰囲気が生まれるのに加え、冬の冷気を感じづらかったり、外を走る車の音も聞こえづらくなったりと、見た目以上の機能がありました。そのほか、剥き出しの天井の配線管とマッチするよう、水道管でつくったカーテンレールや物掛けなど、あらゆる素材感が調和した空間に仕上がっています。

「建築家の方に頼んでよかったなと思っています。デザインだけでなく、過ごしやすい室内環境についてもしっかり考えてくださったので」と住み心地にも満足している様子のご主人。リノベーション前に気になっていた湿気は、北側の部屋とLDKとの間の室内窓にはガラスをはめ込まないことで、風通がよくなりました。

空間を有効活用しつつ、広く見せるための工夫もたくさん。LDKから見えにくい位置にある個室収納は、あえて扉を付けずオープンに。細部までデザインされたおしゃれな洗面室も、あえて扉を設けずオープンにされています。

日常を満喫、好みの空間で安らぎを感じながら暮らす

ライフスタイルにも変化が生まれました。「以前は植物を飾ることはなかったんですけど、リノベーションしてから棚ができたので、花をよく飾るようになりましたね。奥さんは花に興味を持って…」と、なんと以前アパレルのお仕事をされていた奥様は、今後の目標にフラワーショップでのお仕事を検討中だそう!オープンな棚には、お子さまが学校で描いた絵や作品なども飾られています。

「前は(収納できる)押入れがあったので、気軽にモノを買ってしまうときもあったのですが、リノベーションの時にはあえて収納スペースを少なくしたので、必要以上に買わないという意識は高まったかなと思います」

以前からミニマムなライフスタイルだったMさんご夫妻ですが、このおかげで、モノを買った後に後悔するようなことはますますなくなったとか…。

しかし一方で、なんと廊下にはご主人愛用の3メートルものサーフボードが!しかも普段は視界に入りにくい高い位置を活用して、きれいに収められています。サーフィンが趣味のご主人。たまプラーザからアクセスしやすい湘南のサーフボードロッカーに預けておけば、電車に乗って、趣味のサーフィンをしに出掛けることもできるそう。収納スペースがあえて少なめになっているとはいえ、趣味の収納がきちんとできるのは素敵なポイントです。

リノベーションで一番変わったのはどんな部分でしょうか、と改めてお聞きすると、「変わった、というよりも……」と、室内を見渡しながら奥さま。「一番良かったと思うのは、好きなデザインに囲まれて暮らせることで、気持ちが安らぐことかなぁ」。ご主人も、「リノベーションは子どもにとっても、画一的なものがすべてではないという学びになったんじゃないかなと思います」。と語ります。

もともとはちょっと手狭に感じることもあった団地の空間ですが、ご夫婦のこだわりや好みが丁寧に汲み取られてリノベーションされました。より快適な住まいだけでなく、奥さんがお花に興味を持つようになるなど、ライフスタイルにも彩りが加えられています。団地の緑をめいっぱいに感じながら、ご家族で仲良く暮らすM様一家の笑顔がまぶしい取材でした。

家族構成 夫婦+子ども2人
所在地 たまプラーザ
カテゴリ 団地+リノベーション
専有面積 65㎡
間取り 2LDK
リノベーション費用 1,000万円
工法・構造 RC(鉄筋コンクリート)造
竣工年月 2018年10月
建築家 小嶋良一(こぢこぢ一級建築士事務所)
問い合わせ Freely Design Box

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