その結果、住棟間には緑地帯や公園などが配置されることも多く、木々が成長した現在では森の中に建物が点在するような景観が生まれている団地もあります。外部から隔てられた敷地内は、安心して子育てができる空間でもあります。
配置のゆとりを数値で見てみても、一般的な中高層マンションでは敷地面積に対する延床面積、すなわち容積率は200%前後ですが、団地の場合は容積率30%〜50%というケースも少なくありません。
建て替えの際にも、余裕のある容積率が大きな力を発揮します。新しい建物は容積率を最大に活用し、増加するフロアを販売することで建設費用に充当するという手法です。大阪・千里ニュータウンなどでは、たくさんの建替事例が存在しています。